~美術館~ フォルクヴァング美術館
美術に関心のある人にとって非常に興味をそそられる都市、ドイツのエッセン。
エッセンは鉄鋼財閥クルップの本拠地として、戦前からルール地方の中心都市として栄えてきました。
エッセンの中心部から北西へ約4キロメートルには、ツォルフェライン炭鉱跡があります。エッセンで最後まで操業していた炭鉱です。この建築物は、1930年代に「バウハウス」様式でたてられたもので、世界でもっとも美しい炭鉱と言われ、ユネスコの世界遺産に登録されています。貴重な産業遺跡というわけです。
現在、これらの建物は、復旧したうえで現代アートの展示会場となっています。なかでもノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター付属の展示館である、「レッドドット・デザイン・ミュージアム」は、建築家のノーマン・フォスターが改装を手掛けたことで注目されています。
この町にあるのが、フォルクヴァング美術館(MUSEUM FOLKWANG)です。
フランス印象派やドイツ表現主義などを中心とするコレクションを所蔵しています。同じ敷地内には、ルール地方博物館があり、フォルクヴァング美術館とこのルール地方博物館を合わせて、「博物館センター」と呼んでいます。
フォルクヴァング美術館は、火曜日~日曜日の10時~18時まで。ただし金曜日は、24時までやっています! ルール地方博物館との共通券となっています。
エッセンに立ち寄ることがあったら、これらの美術館、博物館と、そしてユネスコ世界遺産の炭坑跡を訪れてください。非常に芸術的香の高い都市です。
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ルーヴル美術館のモナ・リザや、ミロのヴィーナス。
オルセー美術館のモネやマネといった印象派の珠玉の数々。
こういった「印象派」の作品というのは、具体的にはどのようなものなのでしょう?
印象派は、マネの「オランビア」・モネの「ルーアン大聖堂」・ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」・ドガ「浴女」・その他ピサロなどが有名です。
1860年代頃、フランスのサロンに反対して起った派で、対象の瞬間を印象付けようとしたものです。
光と空気で対象を包み込むように描かれています。
また、印象派以外にも古代オリエントやローマを別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。
有名なルーヴル美術館のミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたり、14世紀のイタリアではじまり、16世紀まで続いた「古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式」と言われるものです。
フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。
いろいろな派閥があり、美術品にあまり詳しく一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。
専門家ではないのですから、詳しく論じられる知識を身につける必要はありません。しかし、知っているのと知らないのとでは観る目が違ってきます。
少し「予習」をして基本的な知識を身につけてから美術館めぐりをすれば、そうでない場合に比べて作品をより堪能できることでしょう。
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