~美術館~ シュルレアリスム
「シュルリアリスム」は、パリのポンピドゥー・センターの国立近代美術館が扱う芸術のひとつです。
【シュルレアリスム】
ダダイズム[下記参考]から派生したもので、1924年に詩人のブルトンの「シュルレアリスム宣言」に始まります。
フロイトの影響を受け、夢の記録や自動記述によって現実にひそむ超現実的な真実を発見しようというものです。そして芸術によって現実の転倒を図ろうとしたのです。
具体的にシュルレアリスムを推し進めた芸術家・・・タンギー、ミロ、クレー、マットン、ダリ、エルンスト、マグリット、マッタ、など。
タンギーの「日の遅さ」(1937)が有名。
ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)では、ミロを常設展示しています。
参考:ダダイズム
シュルレアリスムの元となった、「ダダイズム」とは?
旧来の因習や権威、価値を破壊し、自由な表現を展開しようとしてもので、1916年にチューリッヒで詩人のツァラが始めたものです。
コラージュ、オブジェなどの新しい表現方法を開拓したことで、美術史において大きな位置を占めます。
ダダイスムの推進メンバー・・・ピカピア、アルプ、シュヴィッタース、ヂュシャン、など。
ちなみに、DADA(ダダ)というのは、「おもちゃの馬」を意味します。ただしここでは、音の響きの面白さだけをさし、それ以外は何も意味しません。
現代芸術は、「感覚」で素直に感じたい!と思うのですが、それでも何らかの予備知識を・・・作品を観る前?あるいは後?・・・もっているのかどうかで、その感じるものの質や大きさが変わってきます。美術史をちょっぴり予習復習しながら美術館めぐりをしてみてはいかがでしょう?
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ルーヴル美術館のモナ・リザや、ミロのヴィーナス。
オルセー美術館のモネやマネといった印象派の珠玉の数々。
こういった「印象派」の作品というのは、具体的にはどのようなものなのでしょう?
印象派は、マネの「オランビア」・モネの「ルーアン大聖堂」・ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」・ドガ「浴女」・その他ピサロなどが有名です。
1860年代頃、フランスのサロンに反対して起った派で、対象の瞬間を印象付けようとしたものです。
光と空気で対象を包み込むように描かれています。
また、印象派以外にも古代オリエントやローマを別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。
有名なルーヴル美術館のミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたり、14世紀のイタリアではじまり、16世紀まで続いた「古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式」と言われるものです。
フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。
いろいろな派閥があり、美術品にあまり詳しく一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。
専門家ではないのですから、詳しく論じられる知識を身につける必要はありません。しかし、知っているのと知らないのとでは観る目が違ってきます。
少し「予習」をして基本的な知識を身につけてから美術館めぐりをすれば、そうでない場合に比べて作品をより堪能できることでしょう。
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