~美術館~ ロンドン テート・ブリテン
テート・ブリテン(TATE BRITAIN)
1500~2000年のイギリス絵画にかけては、ロンドン1充実していると言われる、イギリスロンドンの美術館「テート・ブリテン」を紹介します。
ターナーTURNERは、イギリス人ご自慢の画家ですが、テート・ブリテンにおける彼のコレクションは、必見です。このコレクションをみるために、遠方から訪れる人もいるくらいです。
かつてはここに、モダン・アートのコレクションがありましたが、現在それらは、2000年5月にテムズ河畔に新しく開かれた、テート・モダンに移りました。そして従来、テート・ギャラリーと呼ばれていた美術館が、「テート・ブリテン」と名前を変えたのです。
つまり、もともとテート・ギャラリーと呼ばれていた、ひとつの美術館が、テート・ブリテンと、テート・モダンという二つに分割されたといっていいでしょう。テート・モダンは、20世紀以降のコレクションを、テート・ブリテンは16世紀~19世紀を担当しているということです。
ターナーの作品に「ヴェニスの太陽」があります。それをご覧になって、「あれ?」とお思いになることはありませんか?
ヴァニスといえば、燦々と太陽が降り注ぐイタリアの町です。しかし、ターナーのこの「ヴェニスの太陽」に描かれた空の暗いこと!
でも、ターナーにしては、他にないほど明るい、思い切った色づかいなのです!
イギリスの、いつもどんよりと曇った・・・雨が落ちてきそうな・・・空を眺め、そのような空を描くことに慣れていたターナーにとっては、「ヴェニスの太陽」の空も、十分に「まぶしいほど燦々と光り輝く」ものだったのでしょう。
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ルーヴル美術館のモナ・リザや、ミロのヴィーナス。
オルセー美術館のモネやマネといった印象派の珠玉の数々。
こういった「印象派」の作品というのは、具体的にはどのようなものなのでしょう?
印象派は、マネの「オランビア」・モネの「ルーアン大聖堂」・ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」・ドガ「浴女」・その他ピサロなどが有名です。
1860年代頃、フランスのサロンに反対して起った派で、対象の瞬間を印象付けようとしたものです。
光と空気で対象を包み込むように描かれています。
また、印象派以外にも古代オリエントやローマを別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。
有名なルーヴル美術館のミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたり、14世紀のイタリアではじまり、16世紀まで続いた「古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式」と言われるものです。
フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。
いろいろな派閥があり、美術品にあまり詳しく一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。
専門家ではないのですから、詳しく論じられる知識を身につける必要はありません。しかし、知っているのと知らないのとでは観る目が違ってきます。
少し「予習」をして基本的な知識を身につけてから美術館めぐりをすれば、そうでない場合に比べて作品をより堪能できることでしょう。
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