~美術館~ 古代ローマ
ローマ人はギリシャ芸術の圧倒的な素晴らしさを受け継いで、新たな独自の文化を花開きました。
ローマ人はギリシャ人の文化を受け継いで継承・模倣しながら、独自の表現を生み出したのです。
特徴は、建築においてギリシャでは、長方体を基準にしていた神殿を円筒形に変えたことにローマ人の主な功績があるといわれます。
また、南フランスのニームにある水道橋「ポン・ヂュ・ガール」は、3段アーチの連続が力強く、美しい実用的な建造物です。これは1世紀初めに作られました。実用ながら、芸術の域にまで高められた「作品」です。
絵画は、わずかしか残っていませんが、その迫真性で評価される「エル・ファイユームの肖像」などが有名です。「女性の肖像」は2世紀に蜜蝋で描かれた作品です。また、モザイク(「パリスの審判」など)も、見逃すことはできないでしょう。
他にも、古代ローマ時代は、彫刻作品においてすぐれています。
たとえば、大理石の「ドミティウス・アヘノバルブスの祭壇」や「アラ・パキス」の浮彫が有名です。緻密で正確な写実による記録であり、いきいきとした人物が描かれています。
古代ローマは、圧倒的なギリシャ文化を継承してさらにそれに独自性を加味したうえで、素晴らしい芸術作品を生み出しました。その後、14世紀にイタリアで始まる「ルネサンス」への橋渡しとして、特に彫刻や建築の面で大きな功績があった時代といえるでしょう。
ルーヴル美術館を訪れたら、ぜひ、この古代ローマの時代の作品を、前後の古代ギリシャからルネサンスへの時代の流れのなかでとらえてみてはいかがでしょう。
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ルーヴル美術館のモナ・リザや、ミロのヴィーナス。
オルセー美術館のモネやマネといった印象派の珠玉の数々。
こういった「印象派」の作品というのは、具体的にはどのようなものなのでしょう?
印象派は、マネの「オランビア」・モネの「ルーアン大聖堂」・ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」・ドガ「浴女」・その他ピサロなどが有名です。
1860年代頃、フランスのサロンに反対して起った派で、対象の瞬間を印象付けようとしたものです。
光と空気で対象を包み込むように描かれています。
また、印象派以外にも古代オリエントやローマを別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。
有名なルーヴル美術館のミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたり、14世紀のイタリアではじまり、16世紀まで続いた「古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式」と言われるものです。
フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。
いろいろな派閥があり、美術品にあまり詳しく一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。
専門家ではないのですから、詳しく論じられる知識を身につける必要はありません。しかし、知っているのと知らないのとでは観る目が違ってきます。
少し「予習」をして基本的な知識を身につけてから美術館めぐりをすれば、そうでない場合に比べて作品をより堪能できることでしょう。
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