~美術館~ 古代エジプト
フランス・パリのルーヴル美術館とオルセー美術館を観るさいには、ぜひ(時間がないときには、ざっとでもかまわないので)美術史の大きな流れ予習して行って下さい。
そうすれば作品を観る目がぐんと深まります。
美術の大きな流れ・・・古代オリエントから、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマ、そしてルネサンス、フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、印象派、点描派、そして後期印象派へと続き、さらに現代芸術の時代とつながります。
●古代エジプト
エジプト王朝3000年の歴史と共に歩み、栄え、そして終止符を打った美術です。紀元前30年、クレオパトラの自殺によって終わりを告げました。
古代エジプトの人たちの言葉には、「美術」という意味に相当するものがなかったといいます。彼らにとって、壁画に描かれているものは、死後の世界で必要な道具類であり、実用的な存在だったのです。
不思議?なのは、この3000年もの間、その彫像、壁画などにほとんど変化が見られないということです。
古代エジプトの芸術作品の特徴
・人物は正面を向いており、型にはまったような姿勢と静かな表情をたたえています。その表情はほとんど変化がないのです。
著名な作品
・「アメンヘテブ4世と王妃ネフェルティティ」
・「書記坐像」
古代エジプトは、この後、古代ギリシャや古代ローマ、そしてルネサンスへと続くなかでもひとつ特別な存在価値を誇っています。現在、エジプトへピラミッドやスフィンクスを観に訪れるにしても、このパリでエジプト古代美術に触れて、セットで鑑賞するとまたその感動もひとしおです。
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ルーヴル美術館のモナ・リザや、ミロのヴィーナス。
オルセー美術館のモネやマネといった印象派の珠玉の数々。
こういった「印象派」の作品というのは、具体的にはどのようなものなのでしょう?
印象派は、マネの「オランビア」・モネの「ルーアン大聖堂」・ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」・ドガ「浴女」・その他ピサロなどが有名です。
1860年代頃、フランスのサロンに反対して起った派で、対象の瞬間を印象付けようとしたものです。
光と空気で対象を包み込むように描かれています。
また、印象派以外にも古代オリエントやローマを別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。
有名なルーヴル美術館のミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたり、14世紀のイタリアではじまり、16世紀まで続いた「古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式」と言われるものです。
フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。
いろいろな派閥があり、美術品にあまり詳しく一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。
専門家ではないのですから、詳しく論じられる知識を身につける必要はありません。しかし、知っているのと知らないのとでは観る目が違ってきます。
少し「予習」をして基本的な知識を身につけてから美術館めぐりをすれば、そうでない場合に比べて作品をより堪能できることでしょう。
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