バロックとロココ

古代時代からルネサンスを経て、さらに新しい時代を迎えた絵画の世界。

フランドル絵画の時代には、油絵の技法が発見、発展しました。

そして作風としては、プロテスタントの商業国家オランダの独立によって、宮廷や教会に縛られることのない、商人や農民に愛情をこめて描きだした「オランダ絵画」の時代が生まれたのです。

その後、ヨーロッパには、17世紀にはダイナミックな・・・よく言うと・・・表現を特徴とする「バロック」が生まれます。そして18世紀には、フランスの宮廷を中心とした、「ロココ」時代が到来します。

●バロック

バロックBaroqueとは、「仰々しい」とか「ゆがんだ」といった、あまり好ましくない意味をもつ言葉です。せいぜい良くいって「ダイナミック」な動きと、いきいきとした表情をもつ・・・といったらいいでしょうか?

17世紀ヨーロッパ美術の時代様式をいいます。

たとえば、ルーベンスの「マリー・ド。メディシスの生涯」・・・24枚の連作・・・は、このバロック時代を代表し、その表現性の豊かさは圧巻です。

●ロココ

ロココ時代の作品の特徴は、明るく軽やか、優雅で繊細・・・フランス宮廷を中心に栄えただけのことはあります。貴族が中心の芸術なのです。

主な作品としては、ワトーの「シテール島への船出」や、ブーシェの「ディアナの水浴」があります。

ルーヴル美術館所蔵の「ナポレオン1世の戴冠式」(ダヴィド)は、このあとの「新古典主義」の時代の作品です。その時代の流れのなかでバロックやロココをとらえてみるのも面白いかもしれません。

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美術史を「予習」してから、美術館へ・・・

ルーヴル美術館のモナ・リザや、ミロのヴィーナス。

オルセー美術館のモネやマネといった印象派の珠玉の数々。

こういった「印象派」の作品というのは、具体的にはどのようなものなのでしょう?

印象派は、マネの「オランビア」・モネの「ルーアン大聖堂」・ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」・ドガ「浴女」・その他ピサロなどが有名です。

1860年代頃、フランスのサロンに反対して起った派で、対象の瞬間を印象付けようとしたものです。

光と空気で対象を包み込むように描かれています。

また、印象派以外にも古代オリエントやローマを別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。

有名なルーヴル美術館のミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたり、14世紀のイタリアではじまり、16世紀まで続いた「古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式」と言われるものです。

フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。

いろいろな派閥があり、美術品にあまり詳しく一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。

専門家ではないのですから、詳しく論じられる知識を身につける必要はありません。しかし、知っているのと知らないのとでは観る目が違ってきます。

少し「予習」をして基本的な知識を身につけてから美術館めぐりをすれば、そうでない場合に比べて作品をより堪能できることでしょう。

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