~美術館~ 古代ローマ
美術史において、古代ギリシャ、古代ローマからルネサンスへと至る美術の時代・・・。
それは後の時代の美術にとって、非常に重要な意味をもちます。
●古代ギリシャ時代
「裸」が非常に聖なるものとされ、美しい肉体には美しい精神が宿り、それは神に限りなく近いものとされた時代・・・それが、古代ギリシャ時代です。
■紀元前7世紀・・・アルカイック・スマイル期
・「バロス島のアポロン」
・「ランバンの騎士」など。
「アルカイック・スマイル」(太古のほほえみ)をたたえた生き生きとした表情が見られます。エジプトの影響から、「正面性の法則」もまだ残っている時代です。
■紀元前5世紀・・・クラシック期
ギリシャ彫刻の最盛期。
・「ポルゲーゼのアレス」
・「ウェヌス・ゲネトリクス」
上の2作はいずれも摸作です。
戦乱などの影響で、オリジナルの作品はほとんど残っておらず、今はローマ時代の摸作によってその姿をうかがい知ることができる程度です。
■ヘレニズム期
ギリシャ美術の到達点と言われる時代です。
・「ミロのヴィーナス」
・「サモトラケノニケ(勝利の女神)」・・・ルーヴル美術館に足を踏み入れたときにまず、最初にある作品です。
この後、このギリシャ芸術の圧倒的な素晴らしさを受け継いだのが、古代ローマ芸術です。ギリシャ人の文化を受け継いだローマ人が継承・模倣しながら独自の表現を生み出したものです。
現存する絵画は少ないものの、その迫真性で評価される「エル・ファイユームの肖像」などが有名です。
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ルーヴル美術館のモナ・リザや、ミロのヴィーナス。
オルセー美術館のモネやマネといった印象派の珠玉の数々。
こういった「印象派」の作品というのは、具体的にはどのようなものなのでしょう?
印象派は、マネの「オランビア」・モネの「ルーアン大聖堂」・ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」・ドガ「浴女」・その他ピサロなどが有名です。
1860年代頃、フランスのサロンに反対して起った派で、対象の瞬間を印象付けようとしたものです。
光と空気で対象を包み込むように描かれています。
また、印象派以外にも古代オリエントやローマを別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。
有名なルーヴル美術館のミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたり、14世紀のイタリアではじまり、16世紀まで続いた「古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式」と言われるものです。
フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。
いろいろな派閥があり、美術品にあまり詳しく一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。
専門家ではないのですから、詳しく論じられる知識を身につける必要はありません。しかし、知っているのと知らないのとでは観る目が違ってきます。
少し「予習」をして基本的な知識を身につけてから美術館めぐりをすれば、そうでない場合に比べて作品をより堪能できることでしょう。
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