ギュスターヴ・モロー美術館とピカソ美術館

ギュスターヴ・モローやピカソなどの個性的な芸術家は、個人の作品のみで一つの美術館を運営していけるほどの価値があります。

●ギュスターヴ・モロー美術館

世紀末的な退廃した香りのなかに漂う、ギュスターヴ・モロー美術館。クリシー通りからさほど遠くないところにあります。裏通りにあることから、よく注意していないと通り過ぎてしまいそうな感じです。ここは、19世紀の古びた建物の2階と3階を利用した「美術館」で、あのギュスターヴ・モローの作品を展示しているところです。

薄暗い部屋の壁に掲げられたギュスターヴ・モローの作品・・・絵が場所を選ぶのか、場所が絵を引き付けるのか・・・彼の幻想的な絵にぴったりの場所を見つけた、という感じを受けます。

●ピカソ美術館

1985年パリにオープンした美術館で、パリの新たな名所となりつつあります。

ピカソの絵が203点、彫刻158点、陶磁器88点、デッサン1,500点! 版画1,600点!

さらに、彼の自筆の原稿や挿絵の入った書籍まであります。また、ピカソ自身が集めたというセザンヌやマチス、ドランなどの絵画など、これらがすべてこのパリのマレ地区に集結したのだからすごい!としか言いようがありません。

このパリのマレ地区にこの美術館を建てようという計画が始まったのが、1975年。開館にこぎつけるまでに10年の歳月を要したのです。

開館と同時に、ピカソに関するさまざまな解説書やカタログ類も出版され、パリにピカソブームを呼びました。

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美術史を「予習」してから、美術館へ・・・

ルーヴル美術館のモナ・リザや、ミロのヴィーナス。

オルセー美術館のモネやマネといった印象派の珠玉の数々。

こういった「印象派」の作品というのは、具体的にはどのようなものなのでしょう?

印象派は、マネの「オランビア」・モネの「ルーアン大聖堂」・ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」・ドガ「浴女」・その他ピサロなどが有名です。

1860年代頃、フランスのサロンに反対して起った派で、対象の瞬間を印象付けようとしたものです。

光と空気で対象を包み込むように描かれています。

また、印象派以外にも古代オリエントやローマを別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。

有名なルーヴル美術館のミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたり、14世紀のイタリアではじまり、16世紀まで続いた「古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式」と言われるものです。

フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。

いろいろな派閥があり、美術品にあまり詳しく一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。

専門家ではないのですから、詳しく論じられる知識を身につける必要はありません。しかし、知っているのと知らないのとでは観る目が違ってきます。

少し「予習」をして基本的な知識を身につけてから美術館めぐりをすれば、そうでない場合に比べて作品をより堪能できることでしょう。

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